昨日、仕事で輸入品を預かってもらっている冷凍倉庫(-30℃!)で、扱いを見てまわっていたところ、ツルンツルンに凍っていた床で足を滑らせ、見事に『しりもち』をついてしまいました。
幸い頭には「安全第一」のヘルメットをしていたので、頭部の打撲は避けられたのですが、お尻の部分のにぶい痛みがどうにもとれません。
倉庫から会社への車の中では、リアシートに腰が沈み込むと「痛いッ」と口に出してしまうほどの痛みでした。
それでも昨日はどうにか仕事をこなして、電車で帰宅し、いつもの通りに夕食をとってベッドに入りました。
そして今朝…
午前6時30分のアラームで眼を覚まして、立ち上がるために身体を寝返りをうとうとしたその時、
「痛~~~~~ッ」
脳天に突き抜けるほどの痛みでした。
とても立ち上がることができません。
立ち上がれないということは、出社できないということです。
痛みをこらえながら、上司の部長と、有能なアシスタント兼パートナーであるK女士に、
「急な激しい腰痛で出社不可能です。本日一日有休をとらせていただきます。」
と、メールを打ちました。
脂汗を流しながらひと仕事終わったところへ、カミさんが入ってきました。
「どうしたの? ただの悲鳴じゃなかったわよ。 あれは断末魔だったわよ。」
断末魔だろうが聖飢魔Ⅱだろうが、それくらい痛かったんだよ!
「倉庫で転んで『腰』を打ったの? それとも『お尻』を打ったの?」
尻………それで、今そこがズキズキ痛い。
「ねえ、それきっと尾骶骨が折れてるよ。」
尾骶骨? あのサルの尻尾が退化して無くなった痕跡の小さな骨?
あんなもんがどうやったら折れるの? それより何よりどうしてこんなに痛いの?
「骨が小さいから折れにくいってわけじゃないの。 『種子骨』っていう米粒くらいの足の骨だって折れることがあるんだから。 それから痛みの理由は、尾骶骨にはヒトに尻尾がついていた時代に、尻尾を自由自在に振るための筋肉が上下左右にびっしり付着しているから。 筋肉の一部は、いわゆる『ロース』になって、頸の後ろまでつながってるのよ。」
う~む…だいたいのところは分かったんだけれど、分かったからといって痛みが引くわけじゃないでしょう。
これからどうすりゃいいのさ?
「アナタも子供じゃないんだからそんなことくらい常識で考えて分かるでしょ。 骨が折れたら整形外科!」
あ、そうか。 確かにそうだ。 じゃあM君(中・高時代の同級生)に頼めばいいのかな。
「M先生は『外科』でしょ? おそらく骨折は専門外だと思うわよ。 M先生にオルト(註:整形外科(orthopedics))を紹介してもらうのが一番いいと思うんだけど、それで、朝ごはんはどうするの?
なんで痛みで悶絶している夫に、朝ごはん喰うかどうかなんていうのんきな質問するんだよ。 何も食えるわけないだろう。
「わかった。 それでM先生には誰が電話するの?」
誰が電話するのって…この脂汗浮かべて苦悶の淵にある哀れな四十男に……
「あ~もう分かった分かった! 私が電話番号押すから、あとはアナタがM先生と直に話してちょうだい。 それならいいでしょ?」
はいはい、ご親切に有難い事で御座います。
M君と話してみても、やはり彼も「尾骨骨折(今は「尾骶骨」とはよばないそうです)」の可能性が高いという意見でした。
「友人で、腕のいい奴がいるから紹介するよ。 結構イイ男なんだけど、口が悪くてなあ、四十すぎてまだ独身。」
あの、そのドクターは、某民放で日曜日の夜にやってる獣医みたいに何百万もボッたりしないよね?
「そんなわけないだろ(笑)。 もちろんちゃんと健康保険もきくから安心しなよ。」
こうして私はカミさんの運転する車のリアシートに、膝を曲げて横向きに寝転がり、道路からの衝撃に歯を食いしばって耐えながら、はるか文京区を目指したのです。
【To Be Continued】



by gtea
非禮な習近平